国際協力に興味がある
途上国に行って誰かの役に立ちたい
その国に興味があり、もっとよく知りたい
JICA海外協力隊に興味を持ったり、選考試験に応募する理由は人それぞれあります。
そして一次、二次選考試験でも志望動機が聞かれました。
志望動機を明確にすることで、選考試験対策ができたり、派遣前訓練や活動中に悩んだときに立ち戻ることができます。
今回は少しでも参考になればと思い、なぜわたしはJICA海外協力隊になろうと思ったのか、どうやって志望動機を伝えたのかを紹介します。
この記事は以下のような人におすすめ!
- 志望動機を明確にし強固なものにしたい人
- JICA海外協力隊の選考試験対策をしたい人
- 派遣前訓練や活動で悩んでいる人
選考試験対策や選考試験内容の詳細はこちらの記事で紹介しています。
【志望動機】なぜJICA海外協力隊になろうと思った?
当時はこのままサラリーマンを続けることに悩んでおり、『海外に興味がある』『水泳が大好き』『東京オリンピックに関わりたい』ということを漠然と思っていました。
それに対して、【なぜ?】や【どうやって?】などはほとんど不明確でした。
そんな中、【やりたい!】【興味がある!】ということに対して、どのような選択肢があるか考えた結果一つの選択肢として挙がったのがJICA海外協力隊でした。
その他にもいくつか考えていたことがありました。
- 東京オリンピックボランティア
- 東京オリンピックの観戦
- TVで観戦
『海外に興味がある』『水泳が大好き』『東京オリンピックに関わりたい』とJICA海外協力隊が繋がるように思えないと思いますが、運が良いことに大学時代の親友がわたしの一つ前の選考を受けていました。
その人から、なぜ応募したのか、どういうことができるのかを聞いて、自分でもHPなどで調べてみました。
まさか大好きな水泳で誰かの役に立てる、海外×東京オリンピックに関われる可能性があるとは思いもよりませんでした。
つまり、悩んでた時期にタイミングよく親友に会うことができ、やりたいことに一番近い選択肢がJICA海外協力隊でした。
とはいえ、『海外に興味がある』『水泳が大好き』『東京オリンピックに関わりたい』だけではJICAの採用者は『JICA海外協力隊じゃなくてもいいよね?』となってしまいます。
なので、わたしのやりたい『海外に興味がある』『水泳が大好き』『東京オリンピックに関わりたい』をなぜJICA海外協力隊で実現したいのか?に繋げる必要があります。
- 何かに挑戦している人はステキだし、自分も挑戦している姿を見せることで誰かに希望や勇気を与えたい
- ひとりでも多くの人が水泳に興味・関心を持って、水泳人口が増えてほしい
- 途上国には水泳をやったことがない人、知らない人、できない人がたくさんいるから、東京オリンピックを通じて知るきっかけ、始めるきっかけを作りたい
挙げるときりがないのでこれくらいにしておきますが、上記に加えてリアル感やライブ感を味わいたかったのだと思います。
途上国の人の生活レベルを知り、その中でもオリンピックというスポーツ選手であれば一度は夢見る舞台を目指すきっかけを作りたかったんだと思います。
この思いを選考試験用にまとめていくのが、下記で紹介する内容となります。
【選考試験対策】志望動機の伝え方
いくら熱い思いがあっても、理由が不明確だったり、JICAが求めている人物像と一致しなければ合格するのは難しいです。
そのため、いくつか志望動機の伝え方のポイントを紹介します。
書類選考で書く際も抑えるポイントは概ね同じです。
下記項目を整理しておくと、さまざまな視点から志望動機を聞かれても焦ることなく対応できます。
この段落の最後には志望動機を考える際に自分自身に問いかけてみていただきたい質問をまとめていますので、整理する際の参考にしてみてください。
書類選考や面接での回答は常にこの視点で考えるとよいです。
- 採用者は何を知りたいか?
- 採用されたらどう活躍できるか?
- 採用者のニーズと自身のスキル・価値観のマッチング
どのような想いで応募したのか
特に国際協力に対してどのように考えているか整理しましょう。
そこには過去どんな経験をして、どのような考えに至ったかを具体的に語れると良いです。
わたしの場合は抽象的にですが、下記の流れで志望動機を整理しました。
実際に書類選考で作成したものはこの記事の最後で提供します。
- サラリーマンを続けていくことに悩んでいたこと
- なぜ悩んでいて、どうなれば理想的か
- それは過去のある経験から JICA海外協力隊としてもう一度挑戦したい
これまでの経験をどのように活かせるのか
過去に成功したことや人から褒められた経験はありませんか?
それを深掘りして、応募する要請に一致しているか考えてみてください。
経験から得た知識やスキルが、応募する要請と一致していなければ、どれだけ優秀であっても合格しません。
運が良ければ、他の職種・案件に振ってもらえますが、どうせなら自分が選んだ国・職種・要請内容で合格したくありませんか?
参考までにわたしの例をここでも紹介しておきます。
- 水泳を通じてスキル面だけでなく、コミュニケーションの大切さを学んだ
- 任地の状況や一緒に活動する人とコミュニケーションを大切にし、同じ方向に向かって進むことで、限られた資源の中で選手の強化や水泳の普及に活かしていける
- 過去、コーチとしての実務経験はないが、選手兼マネージャーとして大学時代水泳に取り組んでい他経験を活かしつつ、未熟な部分は学んでいくとともに現地スタッフと協力していく
なぜJICA海外協力隊でなければならないのか
就職活動でもよくありますが『それって、ウチじゃなくてもよくない?』こうならないためにもJICA海外協力隊なのかを明確にしておきましょう。
ポイントとしてはJICAが理念やJICA海外協力隊だからこそ求められる点を抑えておくとよいでしょう。
【JICAボランティア事業の目的】
(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与
(2)異文化社会における相互理解の深化と共生
(3)ボランティア経験の社会還元
わたしは、以下2つを踏まえて考えました。
- 派遣国の人と同じレベルで生活する中で活動したいこと
- 生活を共にするからこそその国のレベルに沿った活動ができること
このポイントはJICAのHPをよくみておくと、JICAが求める人物像と一致させやすいです。
帰国後のビジョン
JICA海外協力隊は帰国して終わりではありません。
その後の社会還元も含め、JICAはあなたの活躍に期待しています。
そのため、帰国後のビジョンも明確にしておくとよいでしょう。
とはいえ、派遣もされていないのにどんなビジョンを描けばいいの?と思うかもしれません。
スケールの大きなことでなくてもいいです。
おそらく、JICA海外協力隊を志望した際に、過去の経験から何かしらの関心を持って応募していると思います。
その時、どんな未来があったらいいと思いましたか?どんな世界を作りたいと思いましたか?
それがJICA海外協力隊の経験の延長線上にあることになります。
私の場合は、以下の2つです。
- 相手を理解するためにコミュニケーションを大切にしたい
- 海外に関わる仕事をしたい
いま思うと非常に漠然としていますが、面接ではこの点を深堀されたりするので『なぜ?』『どのように?』を明確にしておくとよいです。
最後に上記内容をどうやって具体的にしていくかですが、下記点を自問自答してみてください。
- 国際協力に関心を持つきっかけとなったエピソード・経験
- そのエピソードを通じて、なぜ関心を持ったのか
- そのエピソードを通じて、どんなことを学び、スキルを得たか
- その学びやスキルをどのように活かしていきたいか
- なぜそのスキルがJICA海外協力隊の活動の中で必要とされていると思うか
- 過去にどんな困難があり、どのように乗り越えたか
- 何をしている時に一番ワクワクするか?なぜ?
- 2年間の活動でどんな経験ができると思うか
- 2年間の活動の先にどんな価値を提供できたら嬉しいか、帰国後どうやって活かすか
- どんな未来になっていたら理想的か
- 理想的な未来に対してJICA海外協力隊の中でどうしたら実現の一歩となるか
ポイントとしては『なぜ?』『どうして?』を繰り返すことです。最低3回は問いただしてみてください。
もしかすると1人で考えているとつまずくことがあるかもしれません。そんな時は誰かに相談して、『なぜ?』『どうして?』を追求してみてください。
まとめ
この記事ではJICA海外協力隊の志望動機について、わたしの事例と作成方法について紹介しました。
内容をまとめると次の通りです。
- 志望動機は過去の経験のなかにある
- 過去の経験から得た知識やスキルを途上国でどう活かすことができるか
- 『なぜ?』『どうして?』を繰り返すことで志望動機はより具体化する
志望動機っていわばあなたの夢や目標が詰まっているんですよ。
そう考えると、志望動機を考えるのってワクワクしませんか?
試験に受かろうとか、人に良く見せようとかそういうのは必要なく、自分自身の経験からどんな価値観を経て、どんな知識やスキルを習得し、どうやって他の人にその価値を提供していくかって考えてみませんか?
きっとこれまで何を書いていいか、話していいかわからなかった志望動機が違った見え方になるでしょう。
もしこれからJICA海外協力隊の試験を受ける方、JICA海外協力隊に興味を持った方が一歩踏み出し、新たな挑戦を始めるきっかけとなれば幸いです。
JICA海外協力隊以外でも、誰かの何かの挑戦の一歩になることを期待しています。
あなたの“挑戦”を応援しています。
さらに青年海外協力隊のことを知りたければ、各種SNSのDMよりご質問・ご相談を受けますのでお気軽にご連絡ください。
そのほか、ご質問・ご相談も受けますのでお気軽にご連絡ください。
最後に、書類選考の際に提出したものを下記よりダウンロード可能です。
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