大学を卒業し、東証一部上場企業に入社し、安定とも思えるサラリーマン生活を送っていたわたしがなぜ、キャリアを捨て、JICA海外協力隊に挑戦したのか?
今、サラリーマンをしていて、なんとなくモヤモヤしていたり、もっと何かに挑戦してみたいと漠然と今の環境に満足していない人いませんか?
わたしは新卒で入社した会社の製薬部門で営業担当(MR)として約5年勤務していました。
そんなわたしがなぜJICA海外協力隊に挑戦しようと思ったのか、JICA海外協力隊の経験が今どんな影響を与えているのか、協力隊参加前〜現在の経歴なども含め赤裸々に紹介します。
簡単な志望動機はこちらの記事でも書いていますので、参考にしてください。
この記事は以下のような人におすすめ!
- 今の環境に満足していないが、一歩踏み出せずにいる人
- JICA海外協力隊の選択肢に興味がある人
- 海外に興味・関心があり、今後関わってみたい人
脱サラを決意したきっかけ
一言で言うと『飽きてしまった。』です。
新卒で入社した会社で5年間エリア担当MRとして働いていました。
同じエリアを担当していたので、仕事にも慣れ、ある程度の成果も得られていました。
しかしその一方で、このまま40, 50代になっても同じように働き続けるのか?
それで満たされる人生なのか?と悩んでいました。
そんな中、『海外に興味がある』『水泳が大好き』なのでそれに関わることをしたい、さらに、『東京オリンピックに関わりたい』この気持ちがどんどん膨れ上がり、一つの選択肢としてJICA海外協力隊に興味を持ち始めました。
そこからの行動力は今思えばすごかったと思います。
JICAのHPで募集要項や採用までのステップを調べたり、当時住んでいた地域のJICAオフィスに行き話を聞いたり、OBOGの方にコンタクトを取って話を聞いたり。
さらに社内で休職プログラムがないか探し、どうやって取得できるかなど調べて上司や人事に相談したり。
話を聞いたり、調べている中で、『会社の休職制度を使い、現職参加としてJICA海外協力隊に参加する』方法を選びました。
つまり完全に『脱サラ』したわけではなく、会社に籍を置きながら『半脱サラ』状態でした。
この制度があったから一歩踏み出しやすかったのは事実ですが、もしなかったとしてもJICA海外協力隊に参加してよかったと思います。
もしかしたら一歩踏み出せていなかったかもしれませんが…
【現職参加についてはこちら】
この制度は所属する企業や公務員によって利用できるかどうか異なっているので、一度所属先に確認してみるといいです。
選考から派遣まで
『半脱サラ』を決意してからは、一気に『生きてるな!』と実感する日々が多くなりました。
MRとして働いていた時は、いつも通り出勤し、営業活動をし、帰宅しプライベートの時間を過ごすと言う日々の繰り返しで、なんとなく毎日を過ごしていました。
そんな生活が『目標』が定まることで、これしたい!、あれしたい!が増え、一気にやることが多くなりました。
休職までに準備しておくこと、5年働いた勤務地でお世話になった人への挨拶、選考・派遣に向けた準備など…
人は期限がなければ、惰性で生きてしまう生き物です。
いつか〇〇しよう。時間ができたら〇〇しよう。
わたしもそうやって日々をすごしていました。
選考試験対策はこちらの記事で紹介しています。
JICA海外協力隊の経験を経て
JICA海外協力隊の経験を経て、やっぱり参加して良かったと思っています。
協力隊員時代の活動の様子はこちらの記事で紹介しています。
参加して良かったと思うことはたくさんありますが、3つ紹介します。
好きなことに対する見方がより深まった
わたしが応募した理由の一つは『水泳が大好き』でした。
これまでは“泳ぐこと”でしか水泳をしておらず、それ以外の関わり方についてはあまり興味がありませんでした。
例えば、世界選手権などの大きな試合含め、人が泳いでいることについては興味がなかったし、誰かに泳ぎ方を教えることを考えたことはありませんでした。
そのため、“泳ぐこと”以外の水泳が好きなのか、嫌いなのか全くわかっていませんでした。
けれど海外協力隊の経験を通して、“泳ぐこと”が水泳の中で最も楽しく、好きであることを実感したとともに、水泳を通じての“人との関わり”や、自分だけでなく周りの人が水泳を通じて“挑戦している姿勢”が好きなんだと気づくことができました。
この考え方はわたしの場合は『水泳』ですが、どんな職種で派遣されたとしても、JICA海外協力隊に参加していないとしても同じ考え方ができます。
あなたが『好きなこと』はどんな関わり方をしている時が楽しいですか?
- 人に教えている時
- 自らが実施・実践している時
- 好きなことを広める活動をしている時
- コミュニティを作っている時
好きなことに対する視点が広がったことで、『水泳』がより好きになったし、逆に『水泳』に関することでもそれほど楽しいと思わないことにも気づきました。
その結果として、今は『自らが挑戦者として泳ぎ続けることで、他の人にも挑戦する勇気や希望を与えたい』と思っています。
そのためにはどうすべきか?と考えた結果、まずは挑戦の様子を知ってもらうために情報発信をするし、そのためのコミュニティが作れたらいいと考えています。
また会いたい人、行きたい場所が増えた
JICA海外協力隊への参加を経て、同期隊員、違う隊次で派遣されているカンボジア隊員、カンボジアで出会った現地の人々。
約2年間でサラリーマンをしていたら出会うことがなかった人と出会うことができました。
その経験は帰国後再びカンボジアに行きたいや、元隊員に会いに全国各地に行きたいと思わせてくれています。
特にカンボジアに対しての思い入れは強くなりました。
派遣前は途上国の1つとしてしかカンボジアを見ておらず、それ以外は何もイメージがありませんでした。
けれどカンボジアの人々と過ごすことで、カンボジア人の温かさと心のゆとりに惹かれ、またすぐにでもカンボジアに行きたいし、そのまま住んでもいいと思うようになりました。
特に、下記の点に惹かれました。
- 家族や周りの人、自分もことを最も大切にする
- 経済的な豊かさ以上の心にゆとりがある
- 食が充実している(無農薬や自然なものが多い)
サラリーマンをしていた時は、お金があれば豊かになれるし、逆にお金がないと不自由だと考えていました。
だから、なんとなく息苦しかったし、お金を稼いだとしてもエンドレスで稼がないと精神的な満足感を得られないような感覚がありました。
しかし、カンボジアではお金がたくさんなくても、心にゆとりがあり人を大切にすることを教えてもらい、それ以降カンボジアが大好きになり、また行きたい場所の一つになりました。
そしてそれを教えてくれたカンボジアで関わってくれた人とは、これからも繋がっていたいと思うし、またすぐに会いたいと思っています。
JICA海外協力隊として、何かを伝えに行ったと思っていましたが、逆にたくさんのことを学ばせてもらい、また行きたい場所、会いたいと思う人というかけがえのない財産を得られました。
人生の選択肢が増えた
JICA海外協力隊の経験は、わたしにとって一歩踏みだす勇気を与え、考え方を大きく変えました。
これまでは、世間一般的に成功と言われるレールに沿って生きてきました。
自慢ではありませんが、【有名私立高校→国立大学→東証一部上場の大手企業】と人から、『優秀だね。』『いい大学卒業してるね』『大手企業に入社したら安泰だね』と言われるようなコースを歩んできました。
そのため、『このままでいいんだ』『人から褒められたり、いい評価がもらえるようにしなければ』と他人軸で物事を評価し、人生を選んでいたように思います。
しかし、そんな人生くそつまんない!!!
今では、こう考えるようになりました。
- 失敗は諦めなければ何度でもやり直せる(失敗ではなく学びにする)
- (良い)企業に勤めるだけが全てではない
- 安定こそ不安定
- 人からの評価なんて気にするな、自分軸で生きろ!
なんとなく疑問に思いながら続けていたMR。
給料は悪くない、休みも取りやすい、会社の人も基本的にはいい人ばかり、自由に働いていました。
多少の不満はあったけど、悪くない条件だったと思います。
しかし、全くワクワクしない。本当にやりたいことはここにない。
そう思っていたけど、なかなかレールから逸れる勇気はありませんでした。
しかし、JICA海外協力隊への応募・経験を経て、一歩踏み出す勇気や自分が本当に進みたい道・やりたいことに人生賭けてみたいと強く考えるようになりました。
帰国後のことは別の記事にしますが、現職参加として派遣されていたので一度MRとして復職しました。
その後はテレワーク中心の働き方をしながら、海外×水泳(スポーツ)で引き続き関わりたいと思っていたので転職しました。
そして今、本当に脱サラし『自らが挑戦者として泳ぎ続けることで、他の人にも挑戦する勇気や希望を与えたい』の実現のために、一歩を踏み出し始めています。
まとめ:挑戦者の仲間へ、一緒に一歩踏み出そう!
この記事では半脱サラし、JICA海外協力隊へ参加するに至った経緯やその後の考え方の変化を紹介しました。
内容をまとめると次のとおりです。
- レールに沿ったつまらない人生からの脱却
- 好きなことがより好きになった、大切な場所・人が増えた
- 失敗は諦めなければ何度でもやり直せる
- 人からの評価なんて気にするな、自分軸で生きよう!!
この記事を読んで、『今の環境に満足していないが一歩踏み出す勇気がない人』や『これから何かに挑戦しようとしている人』にとって、一歩踏み出す勇気になれば嬉しいです。
JICA海外協力隊への挑戦は一つの手段でしかありません。
自分らしい挑戦のステージを探してみませんか?
あなたの“挑戦”を応援しています。
さらに青年海外協力隊のことを知りたければ、各種SNSのDMよりご質問・ご相談を受けますのでお気軽にご連絡ください。
そのほか、ご質問・ご相談も受けますのでお気軽にご連絡ください。
コメント