『自らが挑戦者として泳ぎ続けることで、他の人にも挑戦する勇気や希望を与えたい』を実現するために、会社を辞め自分自身が海外でマスターズ水泳に参加するためにオーストラリアに来ています。
今回はオーストラリアに長期滞在する際の生活費(滞在費)を大公開します。
実際に生活して1ヶ月にかかった費用とその内訳、できるだけ生活費を抑える方法を紹介します。
コストがわかれば、どれだけ資金を用意するのか、稼げば良いかが明確になり、一歩踏み出しやすくなります。
ぜひ下記のような人は本記事を参考にし、不安を解消してください。
この記事は以下のような人におすすめ!
- ワーキングホリデーや留学などでオーストラリアに長期滞在予定の人
- オーストラリアで長期滞在する際の費用が知りたい人
- 1ヶ月いくら稼げればオーストラリアで生活できるかわからない人
オーストラリアでの1ヶ月の生活費
ズバリ日本円で約20万円でした。
円安、インフレの影響を受けており、一昔前と比べると大きく費用がかかるようになったようです。
都内でワンルームに一人暮らしする場合の平均生活費と同じくらいです。
*参考:東京で一人暮らしする費用はいくら必要?初期費用や生活費についてFPが解説
前提条件
1ヶ月約20万円だったと示しましたが、生活条件や滞在目的によって大きく異なるので、わたしの条件を示します。
- 滞在目的:水泳の練習をしたり大会に出場しながら、マスターズスイマーでも海外で練習をしたり大会に出場できるようにするための市場調査
- 保有ビザ:観光ビザ
- 滞在先:パース中心部のホステル
- 食事:ほぼ自炊。週1程度でランチやカフェに行く
- 通信手段:楽天モバイル、Wi-Fi
- 移動手段:公共交通機関、徒歩
- その他:週6で水泳、月1〜2回大会出場
オーストラリアに長期滞在するケースとして、ワーホリや留学が多いですがいずれにも当てはまらない条件で滞在しています。
とはいえ、かかってくる費用はそれほど変わりません。滞在先をホームステイの場合のみ、食費込みの費用の場合があるため家賃・食費に差が出てくる可能性があります。
平均的な1ヶ月の生活費をさまざまなサイトで調べたところ下記の通りでした。こちらを参照しても、内訳は多少異なりますが、総額としては平均的な出費です。
項目 | 豪ドル | 日本円(A$1=¥105) |
---|---|---|
家賃・光熱費 | 1,000~1,400ドル | 105,000~147,000円 |
食費 | 300〜400ドル | 31,500〜42,000円 |
通信費 | 40〜60ドル | 4,200〜6,3000円 |
交通費 | 150〜200ドル | 15,750〜21,000円 |
その他 | 50〜100 | 5,250〜10,500円 |
合計 | 1,540〜2,160ドル | 161,700〜226,800円 + 交際費 |
それではそれぞれの項目について、具体的にいくらかかったのか紹介していきます。
家賃・光熱費
家賃・光熱費はA$1,255(A$280/週×4週+A$45×3日)でした。日本円にすると約13万です。
ホステルに滞在したため、家賃と光熱費は合算となっています。
オーストラリアの家賃はほとんど週単位で設定されており、パースの住宅地であればA$250~350/週くらいでそこそこのところに住めます。
賃貸形態としては以下のパターンで、上から順に高くなっています。
- ワンルーム(Studio room)
- ハウスシェア(House Share)/フラットシェア(Flat Share)
→マスタールーム(Master Room)/オウンルーム(Own Room) - ルームシェア(Room Share)
中心部でワンルームだとA$500/週以上、オウンルームだとA$400/週以上となり、それなりに費用もかかってきます。
一方で、中心地から大きく離れた郊外に住めば費用を抑えられますが、交通の便がよくないので自動車などの移動手段必須となります。
またホームステイだと朝夕の2食付きでA$1,000-1,400くらいが多いようです。
滞在先の選定はオーストラリア(パース)での滞在目的と行動範囲、移動手段を踏まえて検討すると良いでしょう。
探し方はサイト、FB、知人、留学エージェント経由などさまざまです。
食費
食費は約$300、日本円で約3.2万円でした。
1日3食自炊で、週に1〜2回カフェやランチに行った場合の食費となっています。
合計でみると少し高いかなという感じですが、細かく見ていくと日本より安いものかなり高いものと状況が全く違います。
印象としては生鮮食品・乳製品は比較的安かったり、日本と同じくらいですが、お菓子、袋麺・カップ麺、アイスなどパッケージされていたり、嗜好品にあたるようなものは日本に比べ、1.5〜2倍ほど高い傾向でした。
外食も同様に日本に比べ、1.5〜2倍ほど高いです。ランチだと平均2,000円、ディナー平均3,000円ほどです。
あとは大容量のものは安いけど、小売りになると一気に割高になる傾向です。
ワーホリや留学の方はバイトや勤務先で食事が提供されるのであればもっと安くなります。
あと個人的にはプロテインとチョコレートが高いものとして含まれているので、節約したい人はA$50~70ほどは削れると思いますが、ある程度自分を甘やかすことも必要かと思っています。
通信費
通信費は約1,000円です。
わたしは日本の楽天モバイルをそのまま使っており、3GB未満の利用のため最安価格が適応されています。
オーストラリアで長期滞在する場合、現地キャリアもしくは日本から長期海外SIMを購入していくのパターンになるかと思いますが、現地キャリアを利用した方が安く大容量のギガを利用できます。
下記表ではオーストラリアの3大キャリアと格安SIM、楽天モバイル、eSIM会社のAiraloを比較しています。
契約形態はプリペイド型と月/年間契約の2パターンがあります。
プリペイド | Telstra* | Optus | Vordafone | amaysim (格安SIM) | Rakuten | Airalo |
---|---|---|---|---|---|---|
プラン名 | Pre-Paid Mobile Plans | Optus Flex Plus | Prepaid mobile plan | 28 Day SIM Plans | – | Yes!Go! |
費用 | A$35(A$39) | A$35 | A$35 | A$30 | – | A$61 |
ギガ数 | 35GB (20GBボーナス含) | 40GB | 45GB (最初の6回のみ 以降25GB) | 50GB | – | 20GB |
有効期間 | 28日 | 28日 | 28日 | 28日 | – | 30日 |
通話 | ○ | ○ | ○ | ○ | – | × |
最安プラン | 3GB 7日 A$12(A$13) | 5GB 7日 A$12 | – | 10GB 28日 A$22 | – | 1GB 1日 A$7 |
月間契約 | Telsetra* | Optus | Vordafone | amaysim (格安SIM) | Rakuten | Airalo |
---|---|---|---|---|---|---|
プラン名 | Basic | Small Choice Plus Plan | SIM Only plans | – | Rakuten最強プラン | – |
費用 | A$62(A$65) | A$52 | A$49 | – | ¥1,078~ | – |
ギガ数 | 50GB | 50GB | 50GB | – | 2GB | – |
プリペイド式は少ないギガ数しか利用しないのできるだけ安く済ませたい方や滞在期間が数ヶ月、不明確な人向けです。
ワーホリや留学で長期滞在の場合は、月契約を選ぶとよいでしょう。
数日〜数週間の旅行で短期滞在でネットさえ使えればいいという方以外は現地キャリアで契約する方が良いです。
なぜなら、現地3大キャリア、格安SIMでも国内通話は基本的にかけ放題がついています。短期であれば電話番号を必要とするケースは少ないですが、長期滞在となると電話番号があったほうが便利です。
今回、例外として楽天モバイルを挙げているのは、楽天モバイルが海外でインターネット通信2GB、Rakuten Link同士かけ放題、Rakuten Link同士のSMS送受信無料で利用可能だからです。
国内の電話番号を保持したまま月額1,078円から利用できるので、個人的には携帯の利用方法によっては最強プランだと考えています。
楽天モバイルを利用を推奨する人
- オーストラリアで電話番号不要
- Wi-Fi利用できる環境にいることが多い
- 日本国内の携帯番号を維持したい
一方でオーストラリアの電話番号を必須とする人や、Wi-Fi環境にほとんどいられない人は、オーストラリアのキャリアを契約することを推奨します。
国内の携帯番号を維持したい場合は、どこかのキャリアに契約し維持費用を払う必要があるので、1,000円弱で保持でき、海外でも利用可能な楽天モバイルは一つの候補としておすすめです。
通信環境についての結論ですが、長期的に利用する場合は現地のキャリアで契約する方が、海外旅行で利用可能な各種eSIMよりも費用面で良いです。
交通費
交通費はA$50、約5,000円でした。
移動は水泳の練習会に参加するために、少し離れたプールに行く時にバス・電車などの公共交通機関を利用していました。
生活拠点をどこにするか、移動手段をどうするかで交通費は大きく変動します。
参考までに公共交通機関の運賃です。
パースでの公共交通機関利用の場合は、Transperthというサイトで時刻表・料金などを調べられます。
ご覧の通り公共交通機関運賃は非常に安いのですが、サービスの範囲や利用可能時間が限定的のため郊外に住んでいたり、郊外に移動する場合は不便に感じます。
そのため、パースでは車移動がメインとなっています。
車はA$5,000-A$10,000くらいの中古車を買っている人が多く、Facebookのグループやパース通信、GumtreeなどSNSや掲示板での取引が盛んに行われています。
車移動の場合は取得費以外にも保険料やガソリン代、駐車場代などその他維持費もかかってくるので、その点も考慮しながら検討すると良いでしょう。
その他費用
その他費用として約A$250、日本円で約2.6万円です。
その他費用には以下が含まれます。
- 洗濯:A$30
- シャンプー類:A$20
- プール入場料、大会エントリー費:A$200
- 衣類購入費(必要に応じて)
わたしの場合は水泳関連費がかかっていますが、その他趣味・観光などで同じように費用がかかるのではないでしょうか。
節約方法
オーストラリアで生活してみて、節約するとしたらこの2つの費用を抑えることで生活費を大きく節約できます。
- 食費:外食を控え、自炊をする。お菓子などの嗜好品を控える
- 交通費:ちょっと良い自転車を中古で購入する
食費に関しては外食すると自炊するのに比べて、3〜5倍高くなります。生鮮食品やお肉などはスーパーでお値打ちに購入できるので、自炊することで食費を抑えることができます。
さらに食事付きの飲食店で働けば、さらに費用がかからなくなります。
大学時代にカフェと居酒屋で働いていた時、
賄いが神の恵みに感じたな…
次に費用を抑えられるのは交通費です。
基本的に維持費はかからないので、初期投資すればほぼ無料で移動できます。注意点としては意外と街中に坂があることです。
そのためクロスバイクやマウンテンバイクなどちょっと良い自転車もしくは電動自転車を購入するとよいでしょう。
この2つの費用は節約だけでなく健康面にも良いので、積極的に取り入れたいところです。
まとめ
今回の記事ではオーストラリア(パース)での1ヶ月の滞在費について紹介しました。
滞在目的や生活スタイルで個人差はあるものの、日本円で20万円前後あれば平均的な生活はできます。
特に留学やワーホリできている場合、就業することもできるので収入を得ながら滞在すれば、それほど生活費に困ることもないのではないでしょうか。
すぐに職につけないとしても、2〜3ヶ月分の生活費を工面できれば十分渡航可能です。
本記事のまとめです。
- パースでの1ヶ月の生活費は約20万円
- 外食・嗜好品は比較的割高→肉・生鮮食品を中心に自炊で節約可能
- 公共交通機関は安いが不便→ちょっと良い自転車で安く快適な移動を実現
何かを挑戦するにあたり、金銭面の不安は必ず生じるでしょう。
どれだけのコストがかかって、どれだけ収入を得られれば生活していけるかわかれば、挑戦への不安要素の一つを取り除けます。
長期滞在に向けての準備に不安がある方はこちらの記事【海外長期滞在前に必ず準備すべき5つのこと】で準備や手順について紹介しています。
“わからない”などの不透明さが一歩踏み出す際のブレーキになっていませんか?
ひとつずつ何が障壁か?不安になっているか?を明確にして、心に秘めた本当にやりたいことに挑戦してみませんか?
コメント