『自らが挑戦者として泳ぎ続けることで、他の人にも挑戦する勇気や希望を与えたい』を実現するために、会社を辞め自分自身が海外でマスターズ水泳に参加するためにオーストラリアに来ています。
オーストラリアのマスターズ水泳大会に参加してきたので、大会の様子とその経験から得た学びや意義などを紹介します。
この記事は以下のような人におすすめ!
- 海外でスポーツをすることに興味・関心がある人
- 海外でスポーツをすることに不安を抱えている人
- 海外でトレーニングしたり、大会出場する方法がわからない人
オーストラリアで水泳大会に出場してみた
“水泳(スポーツ)”は言葉の壁を超え、繋がりを広げることができます。
過去2回世界マスターズ水泳大会に出場し、国籍の違う選手と“水泳”という共通言語を通じて繋がりを広げていきたいと強く感じたから、水泳大国オーストラリアに来て水泳しているわけですが、現地の大会に出場しよりその魅力を感じました。
“海外”というだけで何をするにも一気にハードルが上がるような気がしていませんか?行動する前から『自分には関係がない』『自分にはできっこない』と諦めていませんか?
オーストラリアでマスターズ水泳大会出場は非常に簡単でした。
大会開催のタイミングにもよりますが、入国後1ヶ月以内で大会に出場できます。
作業としては①クラブ登録②大会エントリーのみです。具体的な手順についてはこちらの記事を参照ください。
実際の大会出場の流れと経験談
今回出場したレースは大会というより、記録会でした。
会場は地域のレジャー施設の50mプールで、タッチ板もなければ、バックストロークレッジなんて代物は当然ありません。記録も手動でボランティアの役員がストップウォッチを使って計測します。
そのため正直、レースに対しては気持ちがノリませんでした。
しかし、レースの記録以上の経験を得られました。
当日のスケジュール
記録会は午後から開始でした。12:00にウォーミングアップ、12:30にレース開始です。
出場者は120人程度のため、16:00には競技が終了しました。
ここまでは日本での小規模な大会(記録会)と大きく変わりません。
レースまでの流れも、招集所にて出場確認し、自分のレースが来たら自分のレーンへ移動するのも日本と全く同じです。
【当日のプログラム(参考)】
日本の大会との大きな違いは、男女、障碍者が一緒にレースをすることと、競技終了後にCoffee Timeがあることです。
記録会は出場者が120人程度のため、忙しなく進むため、招集所で待っている時以外ゆっくり関わる時間がありませんでしたが、レース後のCoffee Timeで所属クラブのメンバーだけでなく、他クラブの選手とも交流することができます。
この時間・経験を得られたこと、そして一気に多くのオーストラリアマスターズスイマーと交流できたことは記録以上の価値がありました。
交流することに夢中で写真を撮り忘れてしまったのが、最大のミスです。
Coffee Timeが始まる前のお食事の用意されたところまでは撮影していました。
最悪な結果から得た学び
記録会とはいえ、レースに出たので結果についても少しだけ触れておきます。
一言で言えば『最悪』です。
2023年にマスターズ水泳に復帰してから最も遅いタイムを叩き出しました。
慰めのためにいくつか言い訳をしておきます。
- タッチ板、バックストロークレッジがなくツルツルな壁でスタートは大滑り
- 記録会感が強すぎて気持ちがのらなかった
- 手動計測のため遅く計測されている(他責w)
いくら気持ちがのっていなくても、あまりの遅さに凹みまくっていましたが、オーストラリアのスイマーに救われました。
彼らは記録も大切にしていますが、それ以上に記録会や泳ぐこと、他クラブのスイマーとの交流など記録会の全てを楽しんでいました。
そして、目も当てられないようなわたしの記録がStates Recordだったことをクラブのメンバーや他クラブのスイマーがわたし以上に喜んで、讃えてくれました。
あまりの結果の悪さに忘れかけていた『“水泳(スポーツ)”は言葉の壁を超え繋がりを広げる』を実感させられました。
記録にこだわってレースする楽しさももちろんあります。けれどそれだけではなく、水泳(スポーツ)を通じた繋がりがあるからこそ楽しいんだ!ということを痛感できました。
だからこそ、海外でスポーツなんて『自分には関係がない』『自分にはできっこない』と諦めているのであれば、非常にもったいないです。
海外での大会出場と挑戦の意義
繰り返しとなりますが、“水泳(スポーツ)”は言葉の壁を超え、繋がりを広げることができます。
それだけでなく、多様な文化、価値観の人と関わることで、自分自身の視野が広がります。さらに限られた環境の中でベストパフォーマンスをするための適応力も高まります。
異なる文化や価値観を持った人がいる“海外”で経験するからこそ、日本で経験する以上の多様性や適応力を得られると実感しています。
価値観や視野が広がる
やりたいことや価値観のベースはこれまで経験してきたことの中から見つかるものです。
つまり経験を増やすことで、やりたいことや価値観など視野が広がっていきます。
水泳(スポーツ)をしていて、記録を出すことばかりに目を向けていませんか。
水泳(スポーツ)にはいい記録を出したり、目標を達成する以外にも様々な魅力があります。
大会を通じて多くの人と交流できたり、その関わりの中で水泳に対する向き合い方を話したり。自分とは異なる考え方に触れることで、新たな価値観などを得ることができます。
適応力がつく
海外の大会ではハプニングが起きたり、日本の大会のように運営がしっかりしていなかったりします。
そんな状況だとしても、ベストパフォーマンスを求めらることがあります。
- ウォーミングアップが十分できない
- 競技開始予定時刻にレースが始まらない
- まだ泳いでいる人がいるのに、スターターが気付かず次の組がスタートする
- 『Take Your Marks』の後に機械不良でスタート合図が鳴らない
- 5mフラッグを取り付け忘れたまま、個人メドレーが始まる
- 招集所が炎天下で暑すぎる
これらは今回の記録会だけでなく、カンボジア青年海外協力隊時代や世界マスターズで本当にあったハプニングですが、日本の大会では基本的に起こらないハプニングです。
自分でコントロールできないハプニングもありますが、ウォーミングアップや暑さ対策などはある程度自分でコントロールできます。
自分でコントロールできる部分に対していかに適応させ、ベストパフォーマンスを発揮できるようにするかという適応力が身につきます。
さらにある程度のことでは動じない
屈強なメンタル
これは水泳や海外に限らず、仕事や日本での生活の中でも生きてくる力です。
- プレゼン資料が1枚抜けていたけど、トークでうまく乗り切る
- 転職して新しい環境に早く慣れる
- 自分とは違う価値観や意見を受け入れられる
日本とは異なる環境、考え方だからこそ生じるハプニング。そのハプニングを受け入れ、乗り越えていくからこそ、適応力が高まります。
まとめ
今回はオーストラリアのマスターズ水泳大会に参加し、その経験から海外でスポーツをすることのリアルを紹介しました。
そして、価値観の広がりや、適応力が高まるなど海外で挑戦するからこそ得られる意義についても触れました。
それでは本記事のまとめです。
- 最悪な記録だったからこそ実感した、“水泳”を通じた繋がり交流の喜び
- 多様な文化、価値観の人と関わることで、視野や価値観が広がる
- 海外では様々なハプニングあるので、適応力が高まる
実際にオーストラリアに来て大会に出たからこそ、環境や考え方の違いを肌で感じることができました。
だからこそ実感したのは、“水泳(スポーツ)”は言葉の壁を超え繋がりを広げることができます。
その繋がりを広げて、世界中に水泳仲間ができたら最高にワクワクしませんか?
このワクワクを一緒に感じてみませんか?
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