『自らが挑戦者として泳ぎ続けることで、他の人にも挑戦する勇気や希望を与えたい』を実現するために、会社を辞め自分自身が海外でマスターズ水泳に参加するためにオーストラリアに来ています。
そしてほとんど毎日プールにいます。
自分自身が泳ぐだけでなく、
- どんな人が泳ぎに来ているのか偵察
- 団体で練習している人はどんな人たちか、その団体に入るにはどうするか聞く
- プライベートレッスンしてみたり
- 泳ぎに来ている人とお話し
プールには出会いやチャンスがたくさんあります。
そしてサラリーマンをしていた時には考えられないほど自由な生活を手に入れ、水を得た魚のようです。
今回はオーストラリア(パース)に来てからいくつかのマスターズチームの練習に参加した様子や、オーストラリアでのマスターズチームの探し方、そして一歩踏み出したことで感じた充実感について紹介します。
日本より情報が整理されていますので、チーム探しはスムーズでした。
この記事は以下のような人におすすめ!
- 海外の水泳の練習に興味がある人
- 海外のマスターズスイマー/チームに興味がある人
- オーストラリアの水泳事情に興味がある人
- 人が挑戦する様子から勇気をもらいたい人
オーストラリアに来た理由はこちら
オーストラリアでのマスターズ水泳の魅力
水泳だけであれば日本でもできます。
日本では室内で年中適温で泳ぐことができ、東京であればいろんな場所で練習会があり非常に恵まれた環境で練習することができます。
あえて海外で練習する必要はないかもしれません。
でもオーストラリアに来て、来てみて良かったと心から感じています。
その理由はたくさんありますが、水泳においてだけ理由を挙げるとしたら2つです。
1つは『心から水泳を楽しんでいる人が多い』こと、もう1つは『立派なプールがすぐ近くにたくさんある』ことです。
心から水泳を楽しんでいる人が多い
日本でも水泳を楽しんでいる人は多くいます。
それに負けず劣らず、オーストラリアの人も水泳が好きです。
仕事前の早朝やお昼のランチタイムなど時間を作って、泳ぎに来ている人がたくさんいます。
空いた時間に泳ぐのではなく、泳ぐために時間を作っているようです。
速い遅い、上手下手関係なく、みんなが水泳を好きなんだなと感じます。
大会に出るわけではないけどみんなで集まって練習したり、海に行って泳いだりと水泳というより泳ぐことが好きなんだと思います。
この方達は毎日13:00-13:45のランチタイムの時間に2km泳ぐことを十何年も続けていると言っていました。
特に大会に出ることを目標としているわけではなく、ただ集まって泳ぐことが好きとのことです。
プールに来ている人と話していると、頻度や泳いでいる時間、距離は違えど、定期的にプールや海に行き、水泳や泳ぐことを楽しんでいるってことを感じます。
立派なプールがすぐ近くにたくさんある
50mで道具が自由に使えたり、飛び込みができるプールがそこら中にあります。
参考までに画像の赤いポイントが全てプールです。
Google Mapで”Swimming Pool”と検索して出てきたところなので、多少の誤差はあるかと思いますが概ね合っているかと思います。
距離感としては『Perth』と書いてある中心地から、City Beachの海岸まで車で15分程度、距離としては10kmくらいです。
バスで移動しても30-40分くらいです。
日本でも東京であればスイミングスクール、プール併設ジム、民間や公営のプールを合わせたら同じくらいありそうですが、飛び込み、パドル・フィンの使用OKとなるとどれくらいありますか?
オーストラリアはわたしが利用したほぼ全部の施設で飛び込み、パドル・フィンの使用OKでした。
そして、施設が多いのと、さらに50mプールメインのため、広々とレーンを使用することができ快適に泳げます。
いいところだけでなく留意点ももあります。
- 左側通行
- 多くの施設が屋外プール
この2つのおかげで、背泳ぎをすると大きく蛇行したり、コースロープに激突し主に右側に傷が絶えません。
とはいえ、これだけ綺麗なプール、気持ちのよい天気の中泳ぐことは非常に気持ち良いです。
しかもこれが1年中使えるなんて最高じゃありませんか?
チームの探し方
オーストラリア、パースに到着し個人的に近くのプールで泳ぎつつ、週に3回はチームの練習に参加しています。
私は2ヶ所体験し、1ヶ所でマスターズのチーム登録をしました。
チーム登録方法は別途紹介。
日本とは異なり、複数マスターズ登録はできず、定期的にチーム練習に参加するにはクラブ登録が必要なようです。
これはおそらくマスターズチームとはいえ、チームにコーチがおりメニュー作成や指導を行ってくれているからだと思います。イメージとしてはスイミングスクールに所属しているような感じ。
私は2ヶ所のチームで体験を行ったわけですが、日本出国前からチーム探しをしていました。
チーム探しは日本より簡単!?
オーストラリアではチームが州ごとにサイトにまとめられており、チーム探しが非常に簡単でした。
さらに、多くのチームでSNSやHPがあり、練習スケジュール、活動拠点、活動の様子が紹介されています。そのためチームの雰囲気を掴んだり、コンタクトを事前に取ったりすることが容易です。
この点は日本とは大きく異なる点ではないでしょうか?
日本は自分が住んでいる付近にどんなチームがあるのか、どこを活動の拠点にしているのかまとめられたサイトはないし、チームによっては活動拠点がなかったり、多数の地域の選手が所属しており実体がどこにあるのか分かりにくいです。
そのため何かしらの理由で別のチームを探す時は、大会や外部の練習会で出会った人の紹介やスポーツクラブのマスターズチームに所属するなどが手段となります。
引越しなどで全く知らない土地に来た場合、チーム探しのハードルが高いように感じます。
おそらくこれは日本では活動拠点がなくてもチームを簡単に作れるが故に、煩雑になっているのではないかなと考えています。
誰かリスト作ってくれないかな。
チーム名、コンタクト先、あればSNS/HP Linkをまとめたようなやつ。
オーストラリアのマスターズチームの話に戻ると、オーストラリアの場合、それぞれのチームに活動拠点があり、定期的に一緒に練習しています。そのため、州ごとにチームがリスト化され、活動紹介ページがあるのかなと考えています。
これは外から来た人にとってチーム探し・選びが容易になり、練習参加へのハードルが非常に低いです。
実際にわたしもそのリストから、大会出場者が多いチーム、生活拠点付近で練習しているチームに日本にいるときにコンタクトを取り、到着後2日でチーム練習に混ぜてもらうことができ、そのうちの1つに所属しました。
日々のトレーニングと練習方法
チームでの練習は週に3回、1回1~1.5時間程度実施しているチームが多いです。
時間は朝(7-9時ごろ)か夕方(18-19時ごろ)に練習しています。
朝の練習の後はCoffee Timeを設けているチームが多いです。夕方練習の後はサッと帰宅する人が多いので、Coffee Timeがあることでゆっくりコミュニケーションが取れます。
わたしはこの時間がとても好きです。
Coffee Timeでは大会や練習の話、日々の出来事を報告したり、私がオーストラリアに来た理由を聞いてもらいアドバイスをもらったりしています。
練習内容
先ほども記載した通り、オーストラリアのマスターズチームには選手兼業/選任コーチがいます。
トレーニングメニューの作成や技術指導をしてくれます。
この点は日本のマスターズチーム練習とは大きく違う点です。
練習内容はフィンを使う練習とFr(自由形)の練習が多いです。
正直、Fr以外の3泳法は上手な人は今のところ見つけていません。
どちらかといえば、Frのロング系の人や単純に泳ぐのを楽しんでいるだけの人が多いように感じています。
もちろん、大会目指して頑張っている人もいるし、Fr以外もそこそこ泳げる人もいます。とはいえ、日本の、東京の猛者達と比べると物足りない感はあります。
では、何がオーストラリアのチームで練習する魅力か。
『心から水泳を楽しんでいる人ばかり』という点です。
速い遅い、上手下手関係なく、みんなが水泳を好きなんだなと感じます。
みんなで集まって練習したり、練習後のCoffee Timeで水泳のことを話したり、伸び伸びと楽しく水泳と向き合っている雰囲気がとても伝わってきます。
だからわたしは追い込む時は心を強く持って、周りに流されず強度高く取り組みながら、今所属している比較的若めのおじさまに刺激を与えるつもりでいます。
日本の573にいた時と同じ気持ちです。
参考までにある日の練習メニューを紹介します。
W-up | 1*300 | 6’00” | ||
KS | 2*200 | 3’30” | Fr | 50K100Unco50min-max |
Main① |
2*75*4 2*50*4 |
1’10” 1’00” |
Fr(IM.O) |
Steady Hard |
Pull | 6*50 | 1’00” | Fr | BC5/SC |
Main② |
2*50″4 2*25*4 |
50″ 35″ |
Fr(IM.O) |
Steady Hard |
Down | 6*50 | 1’00” | Choice | Pull |
Total 2,900m(60min.) |
Fr(自由形)となっているところをIM.O(4種目)やBa(背泳ぎ)でやって、Frで頑張っているおじさまと張り合っています。
それが楽しかったりするし、私は互いに高めていけるような環境や雰囲気を作っていくのが好きなので、今のチームを少しだけ自分色に染めてしまおうと思っています。
挑戦する勇気を持つために
わたしは好奇心の赴くままオーストラリアへ飛び出し、大好きな水泳をやっています。
まだまだ収入<支出で不安定な状況ではありますが、すごく満たされているし生きているなと実感できています。
みな同じように仕事を辞め、海外に飛び出そう!とは言いません。
けれど、本当にやりたいことを押さえ込んで、やりたくないことで占める日常を少しだけ変える勇気を持ちませんか?
他人の目や意見を気にして、他人に流されていませんか?
『あの人はお金と時間があるから….』
『お金がないと生きていけないから….』
『わたしには才能も勇気もないから….』
そうやって逃げていませんか?
そしてやりたいことで自由に生きている人に僻んだり、妬んだりしていませんか?
現状を変える努力なしに文句ばかり言っている人に
正直イライラします。嫌なことなんて辞めちゃえ!!
わたしは自らの挑戦を通じて、『他の人にも挑戦する勇気や希望を与えたい』と本気で思っています。
そして、意を決してオーストラリアに来て良かったと本当に感じています。
- 毎日、好きな時間に起きて、好きな時間に泳げる
- やりたいことを伝え続けることで、オーストラリアで多くの人が支援してくれる
- 一歩ずつ進んでいる実感を得られる
- 日本でサラリーマンをしていたら繋がることのなかった人と繋がれた
これ以外にもたくさん良かったことがあります。
だからこそ、今の環境に不満があったり、物足りない生活だと感じている人がいるなら、まずは小さな一歩でもいいので踏み出して欲しいと強く思っています。
- 本当にやりたいことを知る
- やりたいと思っていたけど、一歩踏み出せなかったことを体験してみる
- やりたいことをやっている人の話を聞く
参考までにわたしが最初に踏み出した小さな一歩を挙げてみました。
やりたいことを知る一歩として強みを知るのはどうでしょう?
まとめ
今回の記事ではオーストラリアのマスターズ水泳チームに参加するという1つ目の挑戦について、具体的なステップとその挑戦の中で得たことについて紹介しています。
誰かが一歩踏み出す勇気につながればいいと思うし、日本のマスターズスイマー達といつか一緒にオーストラリアでスイムキャンプしたり、大会に出たりしたいと思っています。
日本でスイムキャンプや大会出場ができるなら、オーストラリアでもできます。
その経験は絶対に今後の水泳人生だけでなく、人生にとって糧となります。
小学生の時にオーストラリアスイムキャンプを経験があったからこそ、今再びオーストラリアで挑戦できていると感じています。
だからこそ、同じ経験をみなさんにも経験して欲しいんです。
絶対に損はさせません。
長くなりましたが本記事のまとめです。
- オーストラリアは自由に泳げるプールがたくさんあり、自由に楽しく泳いでいるスイマーがたくさん
- チーム探しはMasters Swimming Australiaから州ごとに検索
- 勇気を持ってオーストラリアに飛び出したことで自由と生きている実感を得られた
わたしの挑戦はまだ始まったばかりです。
オーストラリアで水泳や水泳を通じた関わりの楽しさを伝えることで、やりたいことをしながらでも生きていけることを証明します。
そして、誰かの一歩を後押しできるように表現し続けます。
まずは一緒にオーストラリアで泳いでみませんんか?大会出場でもスイムキャンプでも。
そのための企画・運営はします。
コメント